



【数十年前の日本とジュエリー】
香港で直に海外の取引先と話す度に
数十年前の日本は
素晴らしいジュエリーや
一級品のジェムのマーケットが
世界でも類を見ないほど
大変盛んだったという話を
沢山聞きました。
当時と比べると今は
宝石はごく限られた人たちの –
知ってる人だけが知っている悦び –
と言った秘されたラグジュアリーに
感じることがあります。
これには文化的な出来事や
様々な歴史的背景がありつつも
「ジュエリーに疎い現代の日本社会」や
今のマーケットを作った”先人”達にも
大きな原因がある様に感じました。
答えを単純に出すことは難しいですが、
海外での宝石やジュエリーの存在は
決して一過性のトレンドや流行りではなく、
例えば、
一国の主人や王家を象徴する
シンボルであったり
代々人々や家族に語り継がれ
憧れられる存在であったり
正装をした社交の際に身につける
お決まりのアイテムであったりと、
現代でもその役目を、
しっかりと担っています。
変わりゆく世の中に身を置きつつも
ジュエリーを身につける意味や意義を
(本来は家族や歴史が伝えるのが
自然かと思いつつも)
しっかりと”売り手”である私たちが
誇りを持って皆様にお伝えしていく
努力が必要であることを、今一度
今回の香港出張より感じました。
宝石一つひとつが持つ魅力に触れ、
自分に合ったジュエリーを
身につける悦びは
何気ない今までの日常に
計り知れない感動すら与えてくれる –
そんな感動体験を
我々はお客様に寄り添い
丁寧に学びを共有しつつ
一つひとつ共に成長し時に導き
ジュエリーに対する教養や文化を
ゆっくりと、しかし確実に
時間をかけて熟成を進める
極上の中国茶や貴腐ワインの如く
育てていきたいと感じました。
未来から振り返った時に
「世の中に宝石が存在して良かった」
「ROSEWOOD & NHがあって良かった」と
1人でも多くの方に
思っていただけるよう
これからも精進を重ねて参ります。
(とはいえ、最近は私の周りにも
沢山の素晴らしい宝石好きの方々が
非常に増えてきたようにも感じ、
大変嬉しい限りなのですが)
香港出張からの学び⑥
【数十年前の日本とジュエリー】
Fine Gems and Jewelries
ROSEWOOD & NH
Your Private Jeweler